夢をかなえるゾウ
累計400万部を超える水野敬也さん著の大ヒット作「夢をかなえるゾウ」。
読んだことはなくても、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
私もこれまで目にはしたことはあるものの、なんとなく表紙の絵がちょっと苦手だなあ〜という安直な理由で手に取ることはなく40歳間近になるまで過ごしてきました。
何にもなれなかった自分への歯痒さ
ここで、私の経歴をちょっとだけ…
23歳 | 結婚が決まる |
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25歳 | 一人目出産 |
29歳 | 2人目出産 |
32歳 | 自給780円のたこ焼きパートスタート |
33歳 | 自給900円のイタリアンレストランパートに転職 |
34歳 | 思い立ってデザイン学校に入学 |
35歳 | フリーランスとして活動 |
39歳 | フリーランスの不安定さに耐えかねて会社員として就職(⇦今ここ) |
フリーランス時代は自分のしたい時に仕事ができたし、裁量も大きかったのでやりがいもありましたが、やっぱり社員って最高じゃん?ってことで数十年ぶりに社会復帰?を果たしました。
でも現実は甘くない。フリーランスとしてチヤホヤされていたけど、会社員の常識とフリーランスの常識は180度違います。
社員になった以上、会社から言われたことは絶対なのです。
このクライアント、私もやってみたいな。ディレクター職だけど、営業もやってみたい。なんでもやっていたフリーランス時代の名残かアレコレしたい私。能力も対してないくせに本当に欲張りなんです。
また、自分の常識が会社員の常識と違うことも多く評価ももちろん得られることなく「何にもなれない自分」にイラだちと不安を感じていました(これは現在も進行中)
そうだ、本を読んでみよう
私は昔から、本を読むのがあまり好きではありませんでした。
元々飽き性な性格で、読書って読んでて飽きるし“なんだか時間がもったいない。”そんな風に思っていたんです。
でも、今の自分を変えるために、嫌いだったことを始めてみようかな。とそう思い、中でも嫌いなハードルが一番低そうな読書を選びました。
かなり自己肯定感が下がってヤケクソになっていたので、まっすぐ向かったのは自己肯定感を高める〜と書かれた本棚エリア。
その中で目に入ってきたのが、私の苦手だったあのゾウでした。
うわ〜可愛くないな〜。と思いつつ、ルビに書かれた「大ヒット!」「人生が変わった!」の文字に揺れる私。
ええい!ここまできたら嫌いな読書で苦手なゾウの話を読んでまえ〜〜〜!と思い、私の苦手なゾウの描かれた文庫本を家へと持ち帰りました。
先入観の代償
数ページ読んだ私は激しく後悔しました。なぜ、もっと早く手に取ってなかったのか…と。
読んだ感想はシンプルに面白い。読書しながらここまで爆笑しながら読んだのは生まれて初めてかもしれません(母数が少ないのもありますが)
一章ずつにガネーシャと言う名のゾウが主人公のサラリーマンに課題を出し、それをクリアしていくことで気づきを得ることができる内容になっているのですがその内容が本当に素晴らしい。
私が苦手だったゾウはとんでもなく最高なヤツで、とんでもなくユニークで温かい。夢をかなえるゾウは、人生観も変えてくれる良本だと思います。
自分を変えるきっかけに
夢をかなえるゾウは、仕事をしている大人はもちろんですが、受験生にもおすすめの本だと思います。
なんで勉強するのか、なぜ自分はその大学(高校)に行きたいのか、そのさきに何があるのか。
今の自分が本当に目指すもの、やりたいことを思い返すきっかけ作りにもなりますし、それが明確になればよりいっそう頑張れるのではないかと思います。
夢をかなえるゾウを読んだからといって今の自分がすぐに変われるわけではないかもしれません。
でも、読書嫌いな私がおすすめする、活字が苦手なあなたもきっと感動する本だと確信しています。
人生において大切なものは何なのかを教えてくれるバイブルとして、夢をかなえるゾウをぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。